お役立ち情報[当社に興味を持っていただいた方へ]

INDEX

  • 1.用語集

  • 2.理解を深めるリンク集

1 用語集

2 理解を深めるリンク集

ENEOS Xplora /ENEOSグループについて
理解を深める

TO TOP

バレル/BD

バレルは体積の単位で、1バレルは約159リットル。語源は「樽」で、かつては原油を樽に詰めて運搬していたためにこの単位が使用されるようになったと言われています。ちなみに、BDとはBarrels per Dayの略で、1日あたりの流量を表しています。

また、「埋蔵量(Reserves)」という言葉がよく使われますが、これは一般的には可採埋蔵量のことを指し、地下に存在する石油・天然ガスのうち、技術的・経済的に回収可能な量をいいます。

坑井(井戸)

直接目で見ることができない地下を相手にする石油・天然ガス開発では、通常、探鉱段階から開発・生産段階までに複数の坑井を掘削する必要があり、直径数十センチの井戸を地下数千メートルまで掘削し、石油・天然ガスの有無の確認や生産を行います。坑井は、目的によって主に以下のように分類されます。

試掘井: 全く未知の貯留層を確認するための坑井
探掘井・評価井: 発見した構造の広がり、貯留層性状の変化、生産性を確認するための坑井
生産井: 石油・天然ガスを生産するための坑井

リグ、プラットフォーム、震探船

石油・天然ガス開発事業では、非常に大きな装置や設備が使用されます。代表的なものとしては、坑井の掘削装置「Rig(リグ)」や、海上で石油・天然ガスを生産、処理そして出荷するための設備「Platform(プラットフォーム)」などが挙げられます。また、海上から地下構造を把握するための調査には「地震探査船」といった調査船を用います。

探鉱、坑井、生産期間中は24時間体制で操業を行うため、Rig、Platform、地震探査船などの居住エリアに多くのスタッフが寝泊まりしながら働いています。

  • リグ

    リグ

  • プラットフォーム

    プラットフォーム

  • 地震探査船

    地震探査船

鉱区、F/O、F/I

石油・天然ガスなどの地下資源の探鉱・生産が許可された区域のことを、「鉱区(こうく)」と言います。

鉱区の取得には、各国政府や国営石油会社が実施する公開入札に参加する方法のほか、権益を保有する会社と交渉を行い、権益を取得する方法などがあります。権益を保有する者が、その一部(ときには全部)を、他者に売却・譲渡することを「Farm out(ファームアウト、F/O)」、Farm outに応じて権益を取得することを「Farm in(ファームイン、F/I)」と言います。

オペレーター、ノンオペレーター

石油・天然ガス開発事業はハイリスク・ハイリターンの収益構造であるため、複数の企業(パートナー)との共同事業として進め、リスクを分散させることが一般的となっています。

共同事業の当事者のうち、パートナーを束ねてプロジェクトの計画立案および実際の探鉱・開発作業遂行の中核的な役目を担う企業を「オペレーター」、オペレーター以外の企業を「ノンオペレーター」と呼びます。

PSC、JOA

石油・天然ガス開発プロジェクトにおいては、一般的にはあまり馴染みのない契約が締結されます。その代表的なものが「PSC(ピーエスシー)」と「JOA(ジェイオーエー)」です。

PSCは「Production Sharing Contract(生産物分与契約)」の略で、産油・産ガス国と石油会社間にて締結され、生産物自体を産油・産ガス国と石油会社間で分けあう点が特徴です。石油会社は産油・産ガス国または産油・産ガス国国営会社から作業を請け負い、必要な資金と技術を提供し作業を行います。探鉱活動の結果、商業規模の石油・天然ガスを発見し生産に至った場合、通常、投下資金は生産物からコスト油・ガスとして現物で先取りして回収でき、コスト回収後の石油・天然ガスを産油・産ガス国と石油会社間で分けあう形式の契約です。

また、JOAは「Joint Operating Agreement(共同操業協定)」の略で、石油、天然ガスの共同所有の鉱区(またはリース)における作業の実施に関して、2つ以上の共同鉱業権所有者間の協定をいいます。通常、当事者の中からオペレーターを決めて、オペレーターとノンオペレーターの間の操業上の権利義務関係を規定しています。

EOR

石油・天然ガス開発に係わる大切な技術として、井戸から回収できる油の量を増大させる技術も外せません。そのひとつが「EOR(イーオーアール)、Enhanced Oil Recovery(増進回収)」です。EORでは、原油の粘度低下、原油の性状変化、圧入流体と原油間の界面張力の解消等によって、回収率向上を図ります。
近年、温室効果ガスであるCO2を貯留層へ圧入することで、原油の増産を図ると共に、大気中へのCO2排出量を削減する取り組みが活発です。CO2は原油との親和性が高く、回収率向上を図るための理想的な圧入流体の一つとされており、当社でもアメリカのPetra Nova CCUSプロジェクトにてCO2-EORを推進しています。

アメリカ Petra Nova CCUSプロジェクトについてはこちら