ニュースリリース

2020年

2020年11月 6日

東京大学とのデジタルオイル技術に関する研究の開始について

各  位

JX石油開発株式会社

 

 当社(社長:細井 裕嗣(ひろし))は、東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻(東京大学教授 増田 (よし)(ひろ)研究室)と協力して、デジタルオイル技術に関する研究を開始しますので、お知らせいたします。

 

 当社は、エネルギーの有効活用と二酸化炭素による環境負荷の低減を両立する技術としてCO2-EOR(Enhanced Oil Recovery)(注1)に着目し、かねてより米国において同技術を利用したCCUS(Carbon Capture Utilization and Storage(注2))プロジェクトに取り組んでおりますが、CO2-EORにおける回収率のさらなる向上を検討する技術として、デジタルオイル技術に注目しています。
 (注1)二酸化炭素を利用した原油増進回収技術

 (注2)発電所や化学工場などから排出されるCO2を回収し、新たな商品やエネルギー生成のために利用したり、地中深くに貯留・圧入する技術

 

 そうした中、当社はこのデジタルオイル技術に関する研究を東京大学と協力して行うため、今般、同大学に学術研究活動に対する寄付を行いました。

 

 東京大学は、デジタルオイル技術の学術研究・教育に多くの実績を有しており、デジタルオイル技術の学術研究を現場に応用できるかを検討しながら,CO2-EORにおける操業の最適化をテーマとして、環境負荷を抑えながら原油回収率向上を達成する技術に関する情報収集から生産操業の最適化手法の構築を目指します。

 

 また、当社は、ENEOS グループがQunaSys(キュナシス) 社と進めている量子コンピューターによる計算化学手法の共同開発にも参画しており、将来、量子コンピューターを用いたデジタルオイル技術の実証試験を行うことも視野に入れ、東京大学との研究を進めて参ります。

 

 ENEOSグループおよび当社は、「環境対応型事業」を第2次中期経営計画における成長事業として位置付けており、CO2-EORをはじめとするCCUS技術を梃子として、低炭素・循環型社会への実現に貢献してまいります。

 

以 上